阪神・村上の痛かった2回被弾…粘った7回3失点も無援じゃ勝てない プロ初黒星のマツダでまた苦杯

[ 2023年7月7日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0-4広島 ( 2023年7月6日    マツダ )

<広・神>2回、小園(右)に2点本塁打を浴びた村上(撮影・岸 良祐)
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 阪神・村上は7回5安打3失点と粘投も、打線の援護なく今季4敗目を喫した。新人だった21年8月28日、この日と同じマツダスタジアムで3回5失点と打ち込まれ、プロ初黒星を喫して以来の広島戦。惜しくも雪辱はならず、敗戦の責を負った。

 「やっぱり序盤で3失点して、申し訳ないですし。打たれた球は甘く入ったので、しっかり投げきることができなかったのは、ダメだと思う」

 岡田監督も「予想してなかったけどな、あの一発は。簡単にいきすぎたんやなあ」と振り返った被弾が、最後まで尾を引いた。2回だ。先頭・松山に左前打を許しながら2死までこぎつけた。だが勝負を急いだのか、8番・小園に投じた2球目のフォークが浮いた。この試合前まで打率・038と苦しんでいた相手に許した痛恨の先制2ラン。続く3回2死二塁でも、フルカウントから西川に106キロカーブをうまく拾い上げられ、右前適時打で3点目を献上した。

 「変化球もそこまでちゃんと決まっている感じではなかった。序盤をしっかりゼロに抑えて、後半しっかり勝負できるように」

 直球の割合を増やした4回以降は、4イニング連続で3者凡退に料理。序盤の失点を引きずらずに試合を立て直した右腕は責められない。無四球で111球を投げ抜き、これで登板5試合連続で7イニング以上を消化。先発としての責任は十分に果たした。それでも先発陣の一角としての自覚が芽生えつつある3年目右腕は、首位を争うライバル球団に敗れた悔しさを隠すことはなかった。

 「今回負けてしまって、広島も3位でだいぶ迫ってきているので申し訳ないですし。来週はDeNAだと思うんで、しっかり勝って前半戦終われるようにやっていきたい」

 予定通りなら次回登板は13日DeNA戦。現在2位につける強力打線を甲子園で黙らせ、ファン投票1位で選ばれた球宴に気持ちよく臨むつもりだ。 (阪井 日向)

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