阪神・大山 岡田以来の虎生え抜き6年連続2桁弾 菅野からV10号「甘い球を仕留めることができた」

[ 2023年7月2日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3ー0巨人 ( 2023年7月1日    東京D )

<巨・神> 4回2死、大山は菅野から先制ソロを放つ(撮影・大森 寛明)
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 快音と同時に腰に両手をやり、打球方向すらほとんど見ず首をかしげる巨人・菅野の姿が、その一撃の重さを物語った。0―0の4回2死。阪神・大山が、左中間スタンドへ値千金の10号先制弾をぶち込んだ。球団の生え抜きでは岡田彰布(現監督)以来となる6年連続2桁本塁打。これが決勝打となり、7月の白星発進を呼び込んだ。

 「まずは出塁すること。そんなになかなか打てる投手でもないので。まずは出塁して、という感じだった」

 2死無走者という場面で打席に入った。当然、大きい当たりを狙ってもいいシーンだが、虎の主砲に欲はない。出塁を最優先に考え、後続に快打を託す思いも胸に秘めて好球を待った。「しっかり自分の中で整理して、打席に入れた。それがいい結果になった。甘い球を一発で仕留めることができてよかった」。“ホームランボール”とも言える真ん中の148キロ直球を逃さぬ集中力はさすがの一言。「必死にやっている結果」と淡々と語る口ぶりが頼もしい。

 「将司(伊藤)に勝ちがついてよかった。その後の追加点もそうですし、投手が本当によく投げてくれた」

 将司を勝たせてやろう――。試合前のミーティングでもチーム内で、そう声が上がった。この日を迎える時点で、先発9試合のうち8度もクオリティースタート(6回以上、自責3点以下)を成し遂げ、防御率も2・48ながらわずか2勝だった伊藤将。打線が援護できていなかったのは明白だ。強く責任を感じていたであろう大山が、力投する後輩を勇気づける放物線。前夜に浴びたサヨナラ弾の悪夢も一緒に払拭する貴重なアーチで今季46打点とし、トップを走る牧(DeNA)に2差に迫った。

 岡田監督からは「タイムリーも多いし、打点王にこだわって、タイトルも争ってほしい」とハッパをかけられた。虎の大黒柱が、勝負の7月戦線でも堂々主役を張る。(八木 勇磨)

 ○…大山(神)が4回に10号ソロを放ち、入団2年目の18年から6年連続で2桁本塁打に到達した。球団では03年から11年に9年連続の金本知憲(広島時代の94年から18年連続)以来。生え抜きでは岡田彰布が80年から91年にかけて12年連続で記録して以来、32年ぶり。

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