日本ハム・新庄監督 7・9ロッテ戦で新加入の山本―郡司を先発へ「職業、モチベーターなんで」

[ 2023年6月30日 12:37 ]

中日から日本ハムにトレード移籍した郡司(左)と山本拓(右)。中央は稲葉GM
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 日本ハム・新庄剛志監督(51)が7月9日のロッテ戦(エスコン)で、19日に中日からトレードで移籍加入したばかりの山本拓実投手(23)と、郡司裕也捕手(25)をバッテリーで先発起用することを決めた。あえて観客増が見込める日曜のホームゲームに設定するなど、自称「職業、モチベーター」と自任する指揮官らしい計らい。最高の舞台を用意し、「元中日コンビ」の潜在能力を呼び起こす。

 最後に付け足した一言に、新庄監督らしい粋な計らいが詰まっていた。

 「7月9日。山本君と郡司君。先発で行きます。日曜日」

 職業は自称モチベーター。選手心を知り尽くす指揮官だからこそ、多くの観衆が来場することを見込まれる本拠地の“日曜日”に、新加入したばかりの若い2選手にバッテリーを組ませて、新たな本拠地のグラウンドへ送り出すことを決めた。

 山本は中日時代は主に中継ぎだったが、まずは先発として送り出す。最長2~3回で、いわゆる「オープナー」の役割となるが、指揮官は「本人の実力次第だから」と、結果次第では本格的な先発転向の可能性も示唆。中日では今季ここまで1軍で1試合出場にとどまっていた郡司に対しても、「野球の楽しさを味合わせたい」と、いきなり先発マスクのチャンスを与える。

 すでに山本は、沖縄シリーズとなった27日の西武戦から1軍合流している。捕手というポジション特性もあって、郡司はサインの確認などで遅れたが、30日のオリックス戦から1軍昇格する見通しだ。「緊張するとは思うけど、そこで発揮できる選手かもしれない」と指揮官の期待も大きい。あえて注目を集める舞台を用意し、結果を残せる選手かどうかを見極めるのも新庄流だ。

 「俺なら日曜日がいいもん。職業、モチベーターなんで。それが一番(大事)と思いません?監督の仕事って…」

 新天地で、再スタートを切る舞台として申し分ない。あとは、山本、郡司が結果を示すだけだ。(清藤 駿太)

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