DeNA・牧 これぞ4番!今季10度目V打 2死から見せた勝負強さ「積極的にいけたのがよかった」

[ 2023年6月24日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA3-1阪神 ( 2023年6月23日    横浜 )

<D・神>3回2死二塁、牧は中前に先制適時打を放つ。投手ビーズリー(撮影・北條 貴史)
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 勝負強い4番がいるから、DeNAは強い。交流戦初優勝に導いた牧がリーグ戦再開初戦、阪神との首位攻防戦で改めて証明した。

 「こういうゲームの初戦を取れたことは今後につながる」。この言葉の意味は重かった。昨年8月下旬に4ゲーム差の首位・ヤクルトとの3連戦で全敗し、逆転Vの夢は散った。「今年はそういうところで勝ちたい」と初戦必勝を誓い、1・5ゲーム差に縮めた。

 3回2死から3番・佐野が二塁打でつくった好機。ビーズリーの2球目、外角の151キロ直球に腕を伸ばし、中前に落とした。決勝となる先制打。5番・宮崎も適時二塁打を放ち、中軸による3連打に「後ろに宮崎さんがいたり、前に佐野さんがいたり、自分は気楽に打てている」と謙遜も、巨人・岡本和、ヤクルト・村上と並ぶ両リーグトップの10度目の勝利打点を挙げた。

 交流戦では12球団トップの27安打を放ち、打率・380。昨年12月に結婚した新妻と初優勝の祝杯を挙げたが、優秀選手にも選ばれて喜びは倍増した。3安打を浴びせたロッテ・佐々木朗らパ・リーグの力のある、対戦経験の少ない投手を相手に「受け身にならず、積極的にいけたのがよかった」と振り返る。

 つかんだ手応えを生かし、リーグ再開初戦でも早いカウントから仕留めた。牧は今永のことを「打たれる気がしなかった」と評したが、不動の4番は打てる気しかしない。(大木 穂高)

 ≪DeNAでは筒香以来≫セは3試合全て4番打者が勝利打点をマーク。牧(D)、岡本和(巨)、村上(ヤ)はそれぞれ10度目で両リーグ最多で並んでいる。牧は昨年の11度に続く2年連続2桁到達。DeNAで2年以上連続2桁勝利打点は、16~19年に4年連続で記録した筒香以来となった。

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