日本ハム高卒2年目の畔柳　キャンプ初日の紅白戦先発に抜てき　最速153キロ右腕

千葉・鎌ケ谷で自主トレを行った日本ハム・畔柳
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　日本ハムが沖縄・名護での春季キャンプ初日の2月1日に予定している紅白戦で、高卒2年目の畔柳亨丞投手（19）が先発を予定していることが29日、分かった。新球場初年度で「新時代」のスローガンを掲げ、最下位からリーグ優勝を目指すシーズンのスタートとなる一戦。初の1軍キャンプスタートとなる伸び盛りの右腕が“開幕投手”に抜てきされた。

　昨年9月25日の楽天戦でプロ初登板し、1回無失点で初ホールドも記録した。さらに、昨年10月のフェニックス・リーグでは自己最速タイ153キロをマークし、先発した同22日の中日戦で3回無失点、4奪三振と猛アピール。視察した新庄監督も「いいっすね！こんなんなら侍（侍ジャパンとの強化試合）で投げさせたい」と評価していた。結局、昨年11月5日の強化試合での登板はなかったが、今回の紅白戦でさらにアピールし、開幕1軍を目指す。

　帽子が飛ぶほどダイナミックなフォームが特徴的。新庄監督から安定感を出すために頭を振りすぎないように注文も受けたが、フェニックス・リーグ期間に首の側面の筋肉を意識したフォームに変え「首をうまく使えば、首を振らなくても出力を落とさずに投げられる」と手応えを得た。

　中日・高橋宏は中京大中京の1学年上。2年目の昨季は19試合に登板して6勝を挙げ、3月のWBCの侍ジャパンメンバーにも選出されるなど大ブレークした。畔柳は先輩の背中を追う。

　この日は千葉・鎌ケ谷でキャッチボールなどで調整し、30日に沖縄入りする予定。紅白戦のもう1チームは、昨季に下手投げに転向した4年目の鈴木が先発する見通しだ。

　◇畔柳　亨丞（くろやなぎ・きょうすけ）2003年（平15）5月3日生まれ、愛知県豊田市出身の19歳。小1から野球を始め、中3時にU15日本代表でW杯出場。中京大中京では3年春の甲子園で4強入り。21年ドラフト5位で日本ハムに入団し、昨季イースタン・リーグでは14試合で1勝1敗1セーブ。防御率3・00。1メートル77、86キロ。右投げ右打ち。