日本ハム杉谷拳士が涙の引退表明 「引退会見という言葉は使いたくありません。前進会見」

[ 2022年10月28日 14:44 ]

侍ジャパン・栗山監督から贈られた花束を手に涙する日本ハム・杉谷(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムの杉谷拳士内野手(31)が28日、札幌市内の球団事務所で会見を行い、今季限りで現役引退することを表明した。花束贈呈では侍ジャパンの栗山英樹監督が登場。杉谷は涙を浮かべる場面があった。

 会見の冒頭、杉谷は「みなさん、こんにちは。何から話したらいいかわからないですけど、すみません…今日(08年の入団)テストから入って今日まで、14年間ファイターズでお世話になりました。今日は引退会見という言葉は使いたくありません。前進会見ということで、これからの人生を前進していきます。今まで14年間お世話になりました。前向きな気持ちで会見したいと思います。みなさん、お手柔らかに、よろしくお願いします」とあいさつした。

 「いろいろとシミュレーションはしてきたつもりだったんですけど、座った時にいろんな思いがこみ上げてきて、どう伝えていいのか。これから先、僕がどうここに向かっていくのかいろんなシミュレーションをしてきたんですけど、感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。「前進会見」の意味を問われると「言葉の通りで、これからプロ野球選手・杉谷拳士は終わりですけど、今後に向けて人生まだまだ出発したばかりですし、そういった意味でもどんどん前進して、いつかは北海道のみならず、全国の野球ファンの皆様に恩返しができるようにたくさん力をつけて、勉強して。そういった意味でも前進という言葉を選ばせていただきました」と説明。「常に栗山監督からも“前に進みなさい。拳士は拳士らしくやりなさい”という話をしてもらっていました。そういった意味でも前進という言葉を使わせていただきました」と語った。

 引退を決断したタイミングは「シーズンが終わってからたくさんの方に相談して、いろんな面談も重ねて、今自分の将来のことだったり、ファイターズの将来のことだったり、体のこと、総合的な判断をした上でこのような形になりました」とし、決断の理由は「先ほども言ったとおり、一番の理由というのは特になくて、自分の体のこと、何より自分の将来のことについて考えたときに、この先もっともっとたくさんのことを学ばなければいけない。また北海道日本ハムファイターズに恩返ししたいという思いはずっとありましたし、1つのことと言われるとなかなか難しいですが、総合的に考えてそういう決断になりました」と話した。

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