ロッテ・朗希にテレ東動いた!緊急“完全”生中継 次戦登板予定17日14時から見逃サンデ~

[ 2022年4月15日 05:32 ]

10日のオリックス戦で完全試合を達成した佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 ロッテ・佐々木朗希投手(20)が次回登板の17日の日本ハム戦(ZOZOマリン)を、テレビ東京が緊急生中継することが14日、分かった。10日の完全試合達成を受けて球団側と交渉し、地上波とBSで放送権を獲得した。15日に正式発表される。10日は地上波の放送がなく、偉業の「視聴難民」が続出していた。17日には「朗希カメラ」6台を設けるなど総力を挙げてファンの期待に応える。

 歴史的快挙を成し遂げた「令和の怪物」の次戦。地上波で見たいという声にテレビ東京が動いた。スポーツ局プロ野球中継の横田栄治プロデューサーはスポニチ本紙の取材に「生で見たいという多くの人の期待に応えて生中継します」と語った。

 同局が球団側に17日の放送を打診したのは10日、佐々木朗の登板中だった。8回を投げ終えた時点で球団側に連絡。17日の地上波とBSの放送状況について「空いています」との回答を得て、全社を挙げて緊急生中継の検討をスタートさせた。

 元々、試合開始時間の午後2時からは「日曜ミステリー 信濃のコロンボ事件ファイル12」を再放送予定だったが、編成や営業も即座に動いて13日に中継が決定。地上波は午後4時まで生中継する。BSテレ東ではサブチャンネルで午後2時から放送を開始し、最大で同6時55分まで延長される中継を全国で見ることができる。

 新庄監督率いる日本ハムに対する佐々木朗の一挙手一投足を捉える態勢を整えた。球団提供の映像に加えて自前でセンター側、ネット裏、一塁側など「朗希カメラ」を6台設け、あらゆる角度から伝える。解説は元ヤクルトの五十嵐亮太氏(42)と、元ロッテの里崎智也氏(45)。実況は同局スポーツ中継のエース、植草朋樹アナウンサー(56)が担当する。

 10日のオリックス戦は地上波放送がなく、生中継したのはCS放送「日テレNEWS24」や、スポーツ専門チャンネル「DAZN(ダゾーン)」などの動画配信サービス。DAZNはプロ野球の試合で過去最高の視聴数だったと発表した。一方で、放送がなかった地元の千葉テレビには批判が寄せられた。

 横田プロデューサーは「ロッテ球団とは良いお付き合いをさせていただいていた上、初期動作も早く、佐々木選手の登板も番組を差し替えやすい日曜日の再放送の時間帯に当たっていた。編成も営業も全社で動き、さまざまなことが重なって放送権を獲得することができました」と話した。佐々木朗は連続23イニング奪三振をはじめ多くの継続中の記録もあり、文字通り目が離せない一戦となる。

 ▽佐々木朗の完全試合 10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で立ち上がりから160キロ台の速球を連発し、3回には自己最速タイの164キロを2度マークした。初回2死から3番・吉田正を3球三振に仕留めたのを皮切りに、プロ野球新記録となる13連続奪三振。最後は代打・杉本から空振り三振を奪い、9回105球で完全試合を達成した。史上16人目の快挙で、史上最年少の20歳5カ月、1試合最多タイの19奪三振など記録ずくめ。試合後は「しっかり松川を信じて投げられた」とドラフト1位の18歳捕手をねぎらった。

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2022年4月15日のニュース