エンゼルス・大谷が投げた!二刀流復活へ再出発 約1カ月ぶり本格投球

[ 2020年4月19日 05:30 ]

ブルペンで投球練習するエンゼルス・大谷
Photo By 共同

 エンゼルスは17日(日本時間18日)、大谷翔平投手(25)が13日に本拠エンゼルスタジアムでブルペン投球を再開したと発表した。18年10月の右肘手術から投手復帰を目指す大谷の本格投球は、キャンプ中の3月11日以来、約1カ月ぶり。17日もブルペン入りした。世界的なコロナ禍で開幕時期は不透明だが、今季の二刀流復活へ再スタートを切った。

 大谷の二刀流復活への歩みは止まらない。球団広報によると、この日エンゼルススタジアムで捕手を座らせ、直球のみ15球を投じた。4日前の13日にも同様の練習を行ったという。カリフォルニア州には現在、外出禁止令が出ているが、リハビリ組として特例で使用を許可されている。

 ブルペン投球は3月11日以来、約1カ月ぶり。キャンプ中に6度、ブルペンに入るなど順調だった大谷も、新型コロナウイルス感染拡大の影響でキャンプの中止と開幕延期が決定。アナハイム近郊の自宅に戻っての調整を余儀なくされていた中で、本格的な再スタートとなった。

 現在は各地で自主トレを行う投手陣、スタッフと週1回のペースでテレビ会議システム「Zoom」でミーティングを行い、現状報告や情報交換に努めている。一方で、2日前にはNPO法人「ジャパンハート」を通じ、医療従事者にマスクを供給するための寄付を募る活動に参加。著名人17人で1億5350万7000円を集めた。前日には同活動の第2弾として「ヤフオク!」上でのチャリティーオークションに参加。自身のサイン入りバットは、日本時間18日午後7時現在で60万円以上の値を付けた。

 自身のために、そして、ファンのために。大谷は、今できることに全力で取り組む。

 【これまでの経過】

 ☆3月11日 今キャンプ6度目のブルペン投球で、変化球を交え最多の59球。

 ☆13日 大リーグ機構がキャンプ中断を発表。ビリー・エプラーGMは電話会見で「投手復帰に向けた投球プログラムは継続して行う。シャットダウン(中断)することはない」。

 ☆18日 ジョー・マドン監督が電話会見し「投手として開幕に間に合うかもしれない。この休止期間が投手としての出場をより多くする」。日本への一時帰国を許可したことも明かしたが、大谷は米国残留を選択。

 ☆4月7日 ミッキー・キャロウェー投手コーチが電話会見し「今、彼は180フィート(約55メートル)以上の距離を投げている。60フィート(約18メートル)の距離でも強めに投げている。ブルペンにも間もなく入る」と明かす。

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