また死球で神宮騒然!ヤクルト 因縁藤浪討ちで今季初4連勝

[ 2017年5月21日 05:35 ]

セ・リーグ   ヤクルト8―3阪神 ( 2017年5月20日    神宮 )

<ヤ・神>2回2死一塁、藤浪から死球を受け、痛みをこらえる中村                 
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 不穏な空気を切り裂いた。0―1の3回2死二、三塁。ヤクルト・雄平はバットをわずかに短く持った。6球連続で藤浪が投じた150キロ超の直球にファウルで食らいつき、「頭にあった」という7球目の足元に食い込む138キロカットボールを右前にはじき返した。

 逆転の2点適時打に「藤浪くんの球が速かったのでミートを心がけた」と笑みが浮かんだ。直前までスタンドは騒然としていた。2回に中村が左脇腹に死球を受けた。4月4日の京セラドーム大阪での対戦では藤浪の畠山への死球を巡って乱闘騒動が起きている。「ふざけんな、またやんのか!」。スタンドではヤジが飛び交った。阪神ファンも罵声で応じた。

 3回も雄平の目の前で山田が抜けてきた内角球に2度のけぞらされ、球場全体がざわついた。「(荒れ球は)嫌ですよ。右打者は怖いんで、左打者が何とかしないといけない」。4番の一打が、荒れかけた試合を鎮圧した。

 打線は9安打8得点と畳みかけ、チームは昨年8月以来の4連勝。3位・巨人に1・5ゲーム差とAクラスも見えてきた。原動力は5日のDeNA戦(横浜)から13試合連続で4番に座り、その間58打数21安打14打点で打率・362と好調の雄平だ。「投打がかみ合ってきた。明日も勝ちます」。頼れる4番は力強く言い切った。 (君島 圭介)

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