ハムドラ2石井一 プロ初猛打賞 早大の先輩・有原を助けた

[ 2017年5月21日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム7―3オリックス ( 2017年5月20日    札幌ドーム )

<日・オ>2回1死一、二塁、先制打を放った石井一はガッツポーズ
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 プロ2度目のお立ち台。日本ハム・石井一は大声援に照れた。早大出身のドラフト2位ルーキーが3安打2打点。猛打賞も複数打点もプロ初で「自分でもびっくりしている」と目を丸くした。

 チームの先発は、早大で2学年上の有原。援護射撃は2回だった。有原と同学年で明大出身の山崎福から右前へ先制打。「バッティングカウントだったので、結果はどうでもいいと思って思い切っていった」と開き直りが好結果を呼んだ。4回にも山崎福から左前打。最後は7回2死満塁でヘルメンからダメ押しの中前適時打を放った。

 作新学院、早大でともに主将を務めたリーダーシップが魅力。グラブさばきにも定評があり、栗山監督は「(元ヤクルトの)宮本のよう」と絶賛する。正遊撃手の中島が左かかと痛で戦線離脱したため、代役として11試合連続で先発出場。ただ、なかなか打撃で結果が出ず苦しんでいた。

 リーグトップの打率・417を誇る近藤の助言が生きた。「バットを縦に振る意識で」。それまでアッパースイング気味で低めの変化球に苦労していたが、スイング軌道を変えた。「(近藤が)あれだけ打てるのには理由がある。自分のものにしていければ」。先輩の優しさに結果で応えた。

 指揮官は期待しているからこそ、褒めなかった。「今日3本打ったから凄いわけではない。普通。もっと打てる」。21日に勝てば4位に浮上。ルーキーが欠かせない存在になってきた。 (柳原 直之)

 ≪球団新人8年ぶり≫石井一(日)が初の猛打賞となるゲーム3安打。新人の猛打賞は源田(西=4度)、京田(中=2度)に次ぎ今季3人目。チームでは09年大野(1度)以来8年ぶりとなった。なお、この日も含め1試合複数安打は5度目だが、全てデーゲームでマーク。成績を昼夜別に分けると

 試   打―安 <本>点 打率

昼15 46―16   5 .348

夜20 48―6 <1>2 .125

 と昼は絶好調。

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2017年5月21日のニュース