ロッテ“ベテラン力”で劇勝!伊藤監督「きちっと仕事してくれた」

[ 2014年9月9日 23:02 ]

<ロ・西>延長11回1死一、二塁、サヨナラ打を放った福浦

パ・リーグ ロッテ3―2西武

(9月9日 QVC)
 苦しんだ先に最高の歓喜が待っていた。30イニングぶりに押し出し四球で得点を挙げたものの、9回に逆転を許した。だが、ロッテ一筋の2人のベテランの執念が“ミラクル”を呼び込んだ。

 まずは13年目の今江だ。6回には2死満塁から先制の押し出し四球を選び、チームを“呪縛”から解き放つと、逆転され1点ビハインドで土壇場の9回、1死から左翼席に同点ソロを叩き込んだ。「何年ぶりかの会心の当たりでした。押し出し?恥ずかしかったけれど、うれしかったです」。

 同点のまま迎えた延長11回。角中の中前打から1死一、二塁のチャンスをつかむと、代打で打席に向かったのは21年目の福浦だ。「思い切りいこうと打席に入った」。カウント2ボール1ストライクからの4球目。増田のストレートを叩くと、打球は前進守備のセンターを越えた。「詰まったので捕られるかと思ったが、ファンの声援で越えてくれた。チャンスに打てて良かった」。

 お立ち台に上がった今江と福浦は、そろって最高の笑顔を浮かべた。負ければ最下位転落の可能性もあった一戦に競り勝ち、連敗を3で止めた。伊東監督は「なかなか点が取れなくて重いゲームだったが、最後はベテランがきちっと仕事をしてくれた」とうれしそうだった。

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