主力最低打率の巨人・阿部 尚成討ちで復活だ「状態は悪くない」

[ 2014年4月1日 05:30 ]

練習前に阿部を中心にミーティングする巨人ナイン

 巨人の阿部慎之助捕手(35)が31日、2日のDeNA戦(横浜)で先発するかつての同僚、尚成投手(38)討ちを誓った。阪神との開幕3連戦(東京ドーム)では、主力では唯一打率3割を切る・250。長年巨人でバッテリーを組み、手の内は知り尽くしている相手で打棒復活への足がかりとする。この日のナイター練習前には、キャプテンとして選手だけでのミーティングを行い、チームの一体感を高めた。

 尚成の名前を聞くと、阿部は少しだけ表情を崩した。入団1年目の01年以降、9年間バッテリーを組んできた左腕。初対戦の話を向けられると、言葉を強めた。

 「対戦するのは楽しみではありますけど、とにかく打って勝つ!それだけです」

 3歳年上の先輩からは多くを学んだ。阿部がルーキー時代には、配球面で毎試合のようにアドバイスを受けた。尚成が米大リーグに移籍した10年以降も、尚成の活躍はしっかりとチェックしてきた。2日は左腕の39歳の誕生日ではあるが、全力で打ち崩すことしか頭にはない。

 阪神との開幕3連戦で打線は47安打を放ち、開幕3戦目までの日本記録を樹立した。絶好調の打線の中で、阿部だけは主力で最低打率の・250。「状態は悪くない」と語るが、本来の調子は出ていない。1日のDeNA先発の久保に対しても、過去2年は通算打率・125。気持ちよく尚成との対戦を迎えるためにも、この日のナイター練習でのフリー打撃では、力強いスイングを繰り返し、安打性は5割を超えた。

 練習前には、原監督に「選手だけで5分だけいいですか」と了解を得た上で、選手ミーティングを開いた。「野球の話でなく、シーズン中の相談事」と説明したが、ミーティングの最後には「ナイター練習ですが、集中して練習しよう」とキャプテンとしてチームを引き締めた。

 原監督も「去年DeNAとは勝敗(18勝5敗1分け)以上にスリリングな展開だった」と気を引き締めた。阿部が調子を上げれば、さらに手のつけられない打線となる。

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