フェルナンデス「恩返し」V打 楽天6連勝で3位浮上

[ 2012年5月17日 06:00 ]

<広・楽>ヒーローインタビューを受け、ポーズをとるフェルナンデス

交流戦 楽天1-0広島

(5月16日 マツダ)
 ナインとのハイタッチに自然と力が入った。楽天は延長11回の投手戦を制し、昨年8月以来の6連勝で貯金2。3位に浮上した星野監督は「(投手陣が)よう頑張った」と称えた。

 投手陣が粘り、延長11回2死二塁で代打・フェルナンデスの右越え二塁打で辛勝した。チームが大阪滞在中の13日にフェルナンデスから「子供が体調不良」と聞いた星野監督は14、15日の広島での練習を特に免除。助っ人はいったん、仙台の家族のもとに帰り、前夜にチームに再合流した。「恩返し」の殊勲打に指揮官は「外野手が前に来ていたから、おそらく抜けると思った」と目を細めた。

 11日のオリックス戦(京セラドーム)で監督通算1000勝を達成。14日の広島への移動前に兵庫県内の島野育夫さん(享年63)の墓を訪れた。中日、阪神監督時代の名参謀に記録達成を報告し「(1000勝の)半分以上は一緒に勝ったな」と感慨にふけった。

 6連勝中5試合が1点差と紙一重の展開が続いている。「勢い良く見えるだけだ。打線がしっかり取らないと本当の勢いはつかない」と星野監督。最後は鬼の顔に戻った。

 ▼楽天・辛島(8回1/3を1安打無失点)チェンジアップが低めに決まっていた。練習で意識していることを試合でもできた。

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2012年5月17日のニュース