韓国スター入団会見に100人!朴“日韓の懸け橋に”

[ 2011年1月31日 06:00 ]

オリックス入団会見でガッツポーズする朴(左)と李

 オリックスの朴賛浩(パク・チャンホ)投手(37)、李スンヨプ(イ・スンヨプ)内野手(34)が29日、大阪市内で入団会見を行った。ともに韓国のスーパースター。ユニホーム姿の会見には母国メディアを含む約100人の報道陣が詰めかけた。

 アジア出身選手で大リーグ最多の124勝右腕は、無数にたかれたフラッシュの中で「私と李が入団し、オリックスの韓国での知名度も上がるのではと思います。両国の友好関係にも影響があると考えます」と落ち着いた表情で話した。日本球界を選んだことについて「WBCで日本の優秀な選手を見たことで関心が深まった」と説明したうえで「多様なキャリアを積むことで韓国野球の次世代に役立てる」と母国への還元を口にした。

 2人の入団発表後には球団ホームページに韓国からのアクセスが急増。球団は韓国語自動翻訳のサービスも実施した。韓国企業がヘルメットなどの広告スポンサーに決まり、韓国の放送局とは主催72試合を韓国で放映する契約をまとめるなど「韓流効果」は早くも随所に表れている。

 「日韓戦は重要な試合。サッカーもそうだけど、戦いを通して両国が多くのことを学べます」と、真剣勝負で日韓を盛り上げることを誓った朴賛浩。5位からの巻き返しを図るチームからは先発候補として期待されているが「まずは1勝が目標。1勝してから次の目標を立てていきたい」。どこまでも謙虚なスーパースターが、日韓の懸け橋となる。

 <メジャーの歴史に名を残す朴賛浩>

 ☆史上初の珍記録 ドジャース時代の99年4月23日のカージナルス戦で、3回にタティスに2本の満塁本塁打を浴びる。1イニングで満塁本塁打2被弾は史上2度目で、同一打者に浴びるのは初。

 ☆鉄人にMVP献上弾 01年7月10日のオールスター(シアトル)で、今季限りで引退を表明していたカル・リプケン(オリオールズ)に3回に先制本塁打を浴びる。40歳11カ月は球宴最年長弾。引き立て役となった右腕は「リプケンに打たれたから記憶に残るさ」。

 ☆歴史的被弾 01年10月5日のジャイアンツ戦で、マーク・マグワイアが持っていたシーズン70本塁打の大リーグ記録に並んでいたバリー・ボンズに初回に新記録となる71号、3回には2打席連続の72号を浴びる。またも引き立て役に。

 ☆アジア最多勝利 パイレーツ時代の10年10月1日のマーリンズ戦で通算124勝目をマーク。野茂の123勝を上回るアジア人最多勝利記録を樹立し「私には大きな意味がある記録」。

続きを表示

2011年1月31日のニュース