大石「注目されるのは苦手 しゃべれなくなる」

[ 2011年1月27日 10:23 ]

 威勢のいいコメントはなかなか出てこない。西武にドラフト1位で入団した大石達也投手(早大)は穏やかな笑みを浮かべながら、自らについて冷静に語ることがほとんどだ。同級生の日本ハム・斎藤のフィーバーぶりにも「注目されるのは苦手ですね。しゃべれなくなります」。控えめな一面がのぞく。

 初めてのキャンプを前に「1年目で分からないこともいっぱいあるので、自分のペースでやりたい」と淡々と意気込む。9日から始まった新人合同自主トレでは遠投などでじっくり肩をつくり、初めて捕手を座らせて投げたのは26日。飛ばしてはいない。

 1月の練習は走り込みが大半で、長距離走が苦手な大石は他の新人に付いていくのがやっとだった。大学時代は抑えを任されていたこともあって、渡辺監督は「瞬発力は強いが、持久力はまだまだ」と見ている。

 持久力に加え、配球も当面の課題にしている。これまでは外角中心の投球だったが、プロではいかに内角を攻められるかが求められる。卒業論文のテーマもずばり「配球について」。斎藤との配球を映像で比較するなど、研究に余念がない。

 渡辺監督からは先発として期待されている。剛速球が売りの右腕が涌井、岸、帆足、石井一など層の厚い先発陣に割り込んでいけるか。まずはキャンプでしっかり下地をつくりたい。

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2011年1月27日のニュース