マー君 故障回避へ“脱力”新フォーム披露

[ 2011年1月27日 06:00 ]

ブルペンで30球を投げ込んだ楽天の田中

 これが脱力フォームだ。楽天・田中が、Kスタ宮城の室内ブルペンで今季初めてブルペン入りし、新フォームで29球を投げ込んだ。度重なる故障から下半身主導の無駄な力を入れないフォームに改造。初の最多勝獲得に向けて動きだした。

 今までの躍動感はない。それでも田中は軽く投げても切れのいい球に手応えを感じ取った。

 「いろんなところに負担のかかる投げ方はしたくない。ぎごちない動きではなく、スムーズに投げられれば」。08、09年に右肩を痛め、昨季も右大胸筋を部分断裂。地肩の強さが田中の特徴だが、その上体の力に頼ったフォームが故障の要因で「下半身主導で右肘の使い方も柔らかくしていきたい」と説明した。

 今オフに強化した下半身の力を上半身に伝え、右腕が顔に巻きつくように肘をしならせる。このフォームなら左肩が開く悪癖はなくなり、右肩にも負担はかからない。田中が入団した07年から3年間投手コーチを務め、投球を視察した杉山賢人氏(野球評論家)も「今までで一番いいフォーム。これなら故障しない」と太鼓判を押した。

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2011年1月27日のニュース