稼頭央 12年ぶり盗塁王奪回へ意欲

[ 2011年1月12日 06:00 ]

楽天の松井稼(右)は、都内グランドにトレーニングに訪れた西武・片岡と談笑する

 楽天の松井稼頭央内野手(35)が、日本一走れる選手を目指す。11日、都内で国内自主トレを開始し、90メートルの遠投やティー打撃で計100スイングを披露するなど約3時間体を動かした。

 8年ぶりの日本球界復帰については機動力にこだわる考えを披露。「60個は厳しいけど、1つでも多く走る気持ちは当然持っています」と12年ぶりのタイトル奪回に意欲を見せた。

 松井は西武在籍時の97~99年に3年連続盗塁王に輝くなど、日米通算408盗塁を誇る。だが7年間のブランクで他球団の投手の顔ぶれは変わった。今オープン戦は失敗も覚悟の上で数多くの盗塁を企画。「投手のクイックや捕手の肩を知らないといけない。スタートを切ってセーフかアウトになるのかも感じないとね」として相手投手の情報収集や研究に充てる。

 ライバルは西武で松井が背負っていた背番号7を継承した片岡だ。4年連続盗塁王を獲得している片岡は同施設でともに自主トレ中だが「負けたくない」とこちらもライバル心を燃やしている。

 7年ぶりに守る遊撃へ、俊敏性を失わずに体を一回り大きくするよう肉体改造中。例年より2キロ増の85キロだが体に切れはあり「144試合出るつもり。しっかり準備したい」と開幕を心待ちにしていた。

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2011年1月12日のニュース