ロッテVS慶大 11年春に初のプロアマ交流戦へ

[ 2009年11月28日 06:00 ]

 ロッテが2011年春を目標に慶大と交流戦を行うプランを進めていることが27日、分かった。プロとアマの単独チーム同士の対戦は史上初となる。

 現時点では特別なイベントを除いてプロと学生の試合を禁じる日本学生野球憲章により実現不可能な企画だが、今年8月には日本学生野球憲章の改正案が発表され、プロ、アマ交流に関する規制が緩和される動きが加速している。同憲章の改正は来年2月に承認され、同年4月をメドに施行を予定。その後にNPBと協議を進め、早ければ同年秋、少なくとも11年にはプロ、アマ交流戦の全面解禁となる見込みだ。
 この動きにいち早く呼応する形で、ロッテは慶大との交流戦を企画。石川球団副代表は「伝統ある東京六大学のチームと試合をするとなればロッテはもちろん、野球界の発展にも意義のあること」と説明。ロッテで95年から2年間コーチを務めた江藤省三氏(67)が慶大の新監督に就任したことも“追い風”となった。シーズン開幕を控える春先はプロも大学生もオープン戦など実戦を重ねる時期。既に江藤氏と会食したロッテ球団関係者との間で、非公式ながら対戦の約束を交わしたという。
 アマ関係者からは「試合をやるのであれば1軍選手に出てもらわないと意味がない」との要望も出ているが、春先なら主力も数多く実戦に出場する。過去の学生選抜チームはプロと遜色(そんしょく)ない力を示しており、ロッテ側にとってもドラフト候補生の力を確認できる場にもなる。
 ロッテでは来秋ドラフトで早大・斎藤を1位指名する方針を公言。獲得に成功すれば、プロになった斎藤の番外“早慶戦”への登板が見られる可能性もある。石川副代表は「まずロッテが単独チームで最初の試合をしたい」とロッテ―慶大戦の実現へ全力を注いでいく。

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2009年11月28日のニュース