厚かった“壁”でも…中日は1、2軍の連携で打倒巨人

[ 2009年11月28日 15:10 ]

 苦戦が予想された今季、中日はレギュラーシーズンを2位で終え、クライマックスシリーズ(CS)でも第2ステージに進んだ。しかし、西川球団社長が「頂点を目指しているんだから2位以下は同じ」と話すように、チーム内に「健闘」のムードはない。

 エース川上(現ブレーブス)と4番ウッズ(退団)が抜けた穴は、若手投手の台頭と新外国人ブランコの活躍でほぼ埋まった。投手陣は吉見がリーグ最多の16勝を挙げ、チェンは1・54のリーグ最優秀防御率を記録。ブランコが39本塁打、110打点で2冠に輝いたが、分厚い壁となったのが巨人だった。
 レギュラーシーズンで8勝16敗、CSは1勝しただけ。肝心なところで力の差を見せつけられた。吉見もレギュラーシーズンで1勝2敗、防御率は3・86。「1球で仕留める打者が多い。『今のを打つか?』というのもあった。簡単に言えば、制球をもっとレベルアップしないといけない」という。優勝するには打倒巨人しかない。
 落合監督は就任7年目の来季に向け、1、2軍の連携を深める狙いでヘッドコーチと総合コーチを置くことにした。ブランコに続く新外国人を探す以外に補強の予定はなく、現有戦力を底上げして勝負を挑む。「まだ伸びしろはある。もう一回鍛え上げれば」と指揮官。ベテランが並ぶ打線に若手の突き上げが待たれる。

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2009年11月28日のニュース