WBCでもエース全開!ダル2・1ブルペン

[ 2009年1月18日 06:00 ]

日本ハム・ダルビッシュは2・1ブルペン入りを示唆

 日本ハム・ダルビッシュの顔はすでにWBC戦闘モードに突入していた。「相手がどうのこうのでなく、自分の仕事を確実にすること。ケガせず、調整ができればいい」。超一流のメジャー戦士が参戦する舞台も関係なかった。

 敵は己にある。日本代表合宿では米国の球場や気候などを熟知するイチロー(マリナーズ)や松坂(レッドソックス)らと合流するが「遊びに行くわけじゃない。自主トレでもないし(技術など)何かを聞きに行ったりすることもない」。強打者を封じ込む方法は、自分の実力を出し切ることと信じている。
 背中の張りなど体調面で失敗した北京五輪が忘れられない。エースとして初戦のキューバ戦に先発したが、4回0/3を4失点。その後は“敗戦処理”など屈辱ばかりだった。だからこそ国際舞台に懸ける思いは強い。この日、梨田監督との会談でシート打撃に1度登板し、2月11日の阪神との練習試合に先発することを確認。「まだ決めていないけど、初日ぐらいから捕手を座らせたい」と06年以来の2・1ブルペン入りまで示唆した。
 昨年12月に挙式したハワイ、紗栄子夫人の実家がある宮崎での自主トレではWBC使用球でキャッチボールをしてきた。「違和感はない。普通に投げられる。まずはWBCに集中して、それからシーズンのことを考えたい」。今オフはメディア取材を封印。すべては侍ジャパンに集中するためだ。沈黙を守ってきた右腕だからこそ決意の強さがにじみ出た。

続きを表示

2009年1月18日のニュース