球児「責任ある」WBCオレが侍守護神!

[ 2009年1月18日 06:00 ]

女性インストラクターから指導を受けNBA流のトレーニングを行う藤川球児

 WBC日本代表候補の阪神・藤川球児投手(28)が16日(日本時間17日)、米ロサンゼルスでの自主トレを公開した。代表での背番号もチームと同じ「22」に決定。レッドソックス・斎藤隆投手(38)が辞退する中で、侍ジャパンのストッパーとして活躍を誓った。またこの日、都内で行われた日本ハムの商品展示会に出席した、エース格のダルビッシュ有投手(22)はキャンプ初日からブルペン投球を予定。“本気モード”で代表の宮崎合宿に突入する。

【阪神グッズ


 抜けるような青空。気温27度の陽気の中で、球児の動きは軽快だった。ストレッチ、ランニングに続いてキャッチボール。昨年12月20日の渡米後は、3月の決戦を見据えWBC使用球だけを使ってきた。すでにブルペンでの連投に加え、15日には例年より約1カ月も早くフリー打撃に登板。マイナー選手相手に51球を投げた。その全身から侍ジャパンの守護神として、強い自覚がにじみ出ていた。
 「もう気持ちの中では始まっている。もちろんシーズンも考えながら調整しているけど、まずは目の前のWBCしか考えられない。責任がある」
 気持ちは自然と高まる。14日に抑え候補の1人だったレ軍・斎藤の辞退が決定。球児にかかる負担はより大きくなった。それを重圧と取るか、責任と取るか。これまで数々の修羅場をくぐり抜けてきた虎のストッパーは後者だった。「(役割が明確になれば)やりやすさは、正直言って大いにあります」。揺るぎない自信がそこにあった。
 代表での背番号も「22」に決定。前回WBCでは里崎(ロッテ)に譲ったが、今回は阪神と同じ背番号を背負う。甲子園での熱投を世界で。今後は現地で再度フリー打撃に登板して、26日に帰国の途に就く。2月1日からの阪神キャンプではシート打撃など4度前後の実戦登板を予定。ダルビッシュが先発を予定している同11日の日本ハム戦(宜野座)での調整登板も視野に入れている。
 「自分の背番号を付けられるのには意味があると思う。WBCには通常の5月の状態で行きたい」。準決勝、決勝の舞台は自主トレ地と同じロサンゼルス。約2カ月後、球児が決戦の舞台に帰ってくる。

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2009年1月18日のニュース