エンゼルス憲伸獲り!すでに代理人と接触

[ 2008年12月8日 06:00 ]

エンゼルスが獲得に動いた川上憲伸

 今季両リーグ最多の100勝を挙げたエンゼルスが、中日からFA宣言した川上憲伸投手(33)の獲得に動くことが7日、分かった。今季14勝の右腕ガーランドが年俸調停を拒否しての退団が濃厚となっており、先発要員として白羽の矢を立てた。すでに川上の代理人にも接触しており、米国時間8日からネバダ州ラスベガスで行われるウインターミーティングで交渉は本格化しそうだ。

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 最近5年間で4度の地区優勝を誇るア・リーグ西地区の強豪が、7年連続2ケタ勝利右腕の“後釜”として川上にターゲットを絞った。米球界関係者は「すでにエンゼルスは代理人のエバンス氏と連絡を取っており、ガーランドが年俸調停を断った場合は、本格的に川上獲得に動く旨を伝えている」と明かした。

 エ軍は今季2ケタ勝利投手が5人と強固な先発陣を形成。このうちエースのラッキー、サンタナ、ソーンダースの3本柱と、若手のウィーバーは来季も残留が確定している。しかし、球団が年俸調停(自動的に単年契約)を提示したガーランドは、複数年契約を希望。米国時間7日が調停を受け入れるかどうかの期限日となっているが、現時点では退団の可能性が高まっている。代役候補には07年18勝のエスコバルがいるが、右肩手術で来季は前半戦が絶望。そこで日本で112勝を挙げ、経験豊富な川上に白羽の矢が立った。

 メジャー移籍を目指す川上には、オリオールズも獲得に乗り出しているが、エ軍は1年目の日本人選手にとっては環境的にも申し分ない。多くの日本人選手が「西海岸がいい」と口をそろえるように、本拠地アナハイムは1年中温暖。ロサンゼルスから車で約1時間の距離に位置し、日系コミュニティーもある。チームは知将ソーシア監督の下、今季も2位レンジャーズに21ゲームの大差をつけての独走V。97年から01年まで長谷川滋利氏(本紙評論家)が在籍し、日本人選手を受け入れる態勢も万全だ。

 エ軍はガーランドの退団決定と同時に、8日からのウインターミーティングで代理人のエバンス氏との交渉を本格化させる方針。6日に自身の公式サイトで「もうしばらく静かに見守っていてください」と近況を報告した川上だが、夢の実現へいよいよ動きだす。

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2008年12月8日のニュース