中田“怪物流”尻バット指導に笑顔

[ 2008年12月8日 06:00 ]

野球教室でストライクの入らなかった子どもに“愛のムチ”を入れる中田翔

 日本ハム・中田翔内野手(19)が山梨・小瀬球場で「甲府法人会“野球教室”」に、ロッテ・大嶺祐太投手(20)、巨人・寺内崇幸内野手(25)らと参加し、奇想天外なハチャメチャ指導を行った。打って、笑って、そして“気合注入”だ。「いやー、楽しかったッス。1本も出なかったら“どうしよう”と思ったので少しホッとした。調子よければ全部場外なんスけどね」

 中田の辞書に技術指導の文字はない。秋季キャンプ以来となるバットを手にしてのフリー打撃では、場外弾こそなかったが35スイングで15発。「子供の頃、野球教室に行って技術の話をされても分からなかった。それよりも広島時代の新井さん(現阪神)のスイングにすげえーと思った」。まずは見て感じろというのが怪物流なのだ。

 チビっ子の投球には捕手役を務めた。そこで提案したのはストライクが入らなければ“尻バット”。成功した子には「上手だからOK」。失敗した子には「気合を注入したから大丈夫。毎日練習したらオレみたいな選手になれる」。そんな中田先生の言葉に生徒たちの返事は「ハイ」でなく、なぜか「ラジャー」。前代未聞の野球教室は笑顔であふれていた。

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2008年12月8日のニュース