キヨ、野茂…宮古島で“ビッグ3”夢の競演も

[ 2008年11月27日 06:00 ]

06年の宮古島キャンプでベンチで清原和博内野手と話すイチロー(左)

 2月は宮古島が熱くなる――。オリックスは26日、来春の沖縄・宮古島キャンプに今季限りで現役を引退した前オリックス、清原和博氏(41)を臨時コーチとして招へいするプランを明かした。中村勝広球団本部長(59)によれば、今秋キャンプに臨時投手コーチを務めた野茂英雄氏(40)の参加は決定的。さらにWBCに向けてマリナーズ・イチロー外野手(35)も合流する可能性もあり、“夢の競演”が実現する可能性が出てきた。

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 宮古島にスーパースターが集結する。トルネード、安打製造機、そして通算525本塁打の番長。まさに豪華絢爛(けんらん)。ファンにとってはたまらないコラボレーションだ。

 今秋キャンプで臨時投手コーチを務めた野茂氏の来春キャンプ参加は決定的。そのうえで中村球団本部長は「来春キャンプには清原に来てほしいと思っている。本人の都合もあるだろうが、来春キャンプの直前に正式にお願いしようと思っている」として、現役23年間で通算2122安打の清原を“臨時打撃コーチ”として追加招へいするプランを明かした。決して話題づくりだけではない。同本部長は「あれだけの実績を残した選手。彼なりの理論も持っているし、OBとして選手たちにアドバイスをしてほしい」と清原氏の“指導力”に期待を寄せている。

 そして、その清原氏が参加することで可能性が高まるのがイチローの合流だ。来年3月のWBC出場は決定的。第1回大会が開催された06年には同氏に誘われて、同大会の調整のために宮古島キャンプに参加。マリナーズのユニホーム姿で、紅白戦に出場するなどした。その後の大会ではチームをけん引して世界一に貢献。験のいい“宮古島調整”だけに、2月15日の日本代表候補宮崎キャンプ前にイチローが宮古島を訪れる可能性は十分にある。

 球団側ではすでに、25日の球団納会の席上で清原氏に臨時コーチ就任を打診。冗談交じりながら「イチロー(マリナーズ)のカバン持ちで行きますよ」と“内諾”を得ている。ナインも歓迎ムードで、北川選手会長は「時間があるならぜひ、宮古島に来てほしい。選手の時とは違った立場でアドバイスをいただけたら」と目を輝かせている。

 秋季キャンプでは“野茂コーチ”の実演を交えた指導は投手陣に大好評で、招へいした大石監督も「100点以上」と効果を話した。野茂氏に加えて清原氏、イチローも参加となれば、今度は野手陣に与える効果は計り知れない。今季リーグ2位と躍進し、さらに上を目指すチームにとっても大きな財産となる。

 ナインならずとも、見てみたい夢の“ビッグ3”競演。今から宮古島のキャンプインが待ち遠しい。

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2008年11月27日のニュース