“北京ショック”一掃!岩瀬ピシャリ!

[ 2008年8月27日 21:31 ]

9回に登板し、阪神打線を3人で抑えた中日・岩瀬

 【中4-1神】中日は五回、小池の二塁打を足掛かりに1死満塁とし、荒木の中安打で2点を先制。1点差の8回には森野の押し出し四球と暴投で貴重な追加点を挙げた。先発の小笠原は約2カ月ぶりの8勝目。

 中日の9回のマウンドに、岩瀬が戻ってきた。

 3点リードのこの回、先頭の林威助のバットをへし折って三直に。関本は内角への直球で遊ゴロ、代打のバルディリスをスライダーで中飛に仕留めた。「普段とは(緊張感が)違った。しっかり自分を持って投げた」。ほっとしたように帽子のひさしに手をやった。
 中日の絶対的なリリーフエースが、北京五輪では信じられない姿をさらした。3試合で負け投手となり、メダルを逃した責任を一身に背負うような表情で帰国した。

 北京の球場では日本の応援席から耳をふさぎたくなるような、心ない罵声を浴びたという。疲労や精神的なショックは大きいはずだが「休んでも休まなくても体調は同じ。目の前にゲームがあるわけだから」と帰国から3日後の登板だった。

 岩瀬不在の間、中日は浅尾、高橋といった若手が必死で代役を務めたが、25日の巨人戦では浅尾が2点のリードを守れず逆転サヨナラ負け。守護神がいれば…と思わせた。「自分が変わったとは思っていない。やるべきことはやってきた」。北京で受けた傷を振り払い、左腕が再び前を向いた。

 ▼落合監督(岩瀬に)「ちゃんとした使い方をすれば、ちゃんと抑える。長年屋台骨をしょってきている」

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2008年8月27日のニュース