田中痛恨の1球…楽天本拠地初黒星

[ 2008年4月21日 06:00 ]

<楽・西>9回を3失点で投げきった楽天先発・田中が野村監督(左)の横を通り抜けてベンチ裏へ引き揚げる

 【楽天3-4西武】楽天は開幕から無傷の8連勝中だった本拠地で延長戦の末、初黒星。不用意なミスが響いた敗戦に、日焼けした野村監督の顔は怒りでさらに赤く染まった。「もったいない。ただで3点やってるんだもん。接戦は終わってみればあの1球。最初の本塁打は嶋の配球ミスというかね。後の打席を見れば簡単なバッターなのに」

 先発・田中が初回、ブラゼルに先制2ランを被弾。初球、内角高めの見せ球が甘く入った。146キロの直球は指揮官にしてみれば不用意な1球。田中は「悔いはない」と言ったが9回、140球を投げ7安打8奪三振とその後は立ち直っただけに「1、2回の入り方をもっと慎重にしないと」と序盤の失点を嘆いた。

 延長10回、守護神・青山の暴投で決勝点を献上と後味の悪い敗戦で5割復帰を逃して借金2。「不敗神話?全然、忘れてた。そんなこと気にして野球やってない」。指揮官はぶ然としたまま球場を去った。

 ≪山崎武3安打も≫楽天の主砲・山崎武が3安打で全3点を叩き出したが一歩及ばず。初回の左越え2点二塁打、8回の中越え6号ソロはともに同点打。それでも「勝たなきゃ意味がない」と肩を落とした。試合前は本拠地9連勝、5割復帰、ホームランと書いたサインボールを3球スタンドに投げ入れたが、願いは1つだけしかかなわなかった。

続きを表示

2008年4月21日のニュース