伯桜鵬が相撲教習所を卒業 完全復帰を見据え左肩のリハビリに専念「苦しいというより楽しみ」

[ 2023年9月28日 17:36 ]

相撲教習所の卒業式に出席した伯桜鵬(撮影・前川 晋作)
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 相撲教習所の卒業式・入所式が28日、東京・両国国技館内で行われた。今年の初場所と春場所(夏場所序ノ口デビュー)で初土俵を踏んだ392、393期生が卒業。今年の名古屋場所と秋場所でそれぞれ初土俵を踏んだ395、396期生が入所した。

 卒業式には、幕内・伯桜鵬(20=宮城野部屋)も出席。「初めて来た時は本場所よりも緊張していたな」とデビュー場所後の2月から通った半年間を振り返った。

 8月31日に左肩を手術し、秋場所は全休。「自分の今の務めは肩を完全に治すこと」とリハビリに専念している。年の近い熱海富士(21=伊勢ケ浜部屋)が大活躍した秋場所はテレビで見ていたそうだが「横綱になるという自分の夢をかなえるために手術したので、悔しさとかは全くない。客観的に15日間見るのはおもしろかった」と淡々。周りに左右されることなく、自身の復帰だけを見据えていた。

 手術後は約3週間固定しており、現在は「肩の細かい筋肉を動かしながら、落ちた筋力を取り戻している」という。「大ケガから復帰されている力士は、高校の大先輩の照ノ富士関とかたくさんいます。自分はこんなのでくよくよしていられない」。長期休場から番付を戻していった多くの先輩たちの存在が活力にもなった。

 復帰は早くても来年初場所以降の見込み。「完璧に治そうと思っているので、どこまで落ちてもかまわない」と覚悟は決まっている。本場所に出られずリハビリを続ける日々だが「前を向いて、半年後や来年、再来年の姿を想像できているので、苦しいというよりすごく楽しみです」と力強く言い切った。

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