アメフト関学大 笑顔なき甲子園ボウル出場切符 大村監督「鎌田?マイナス20点くらい」

[ 2022年12月4日 17:20 ]

全日本大学アメフト選手権準決勝   関学大49ー9西南学院大 ( 2022年12月4日    博多の森陸上競技場 )

<西南学院大・関学大>QBサックされ、肩を落とす関学大QB鎌田(15)
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 迷走する司令塔を象徴する1シーンだった。ほぼ勝負の決した第3Q7分過ぎのドライブ。何でもない短いパスをミスし、QB鎌田は珍しく苛立たしそうに声を上げた。続くパスはブロックの手に当たりインターセプト。収穫を得られないまま、背番号15はサイドラインへ姿を消した。

 「3回生にもなって、1回生のような、しょうもないミスばかりでした」

 甲子園ボウル出場権を賭けた一戦。5連覇を目指す2週間後の早大戦も見据え、大村和輝監督は復権を期待して鎌田を送り出した。得意のパスに比重を置いたゲームプランでも、思い切りが影を潜めリズムが作れない。第2Qには、鎌田がラッシュに圧倒され、ボールを保持したままエンドゾーンで倒されるセーフティで2点献上。チーム関係者が「20年以上やられた記憶がない」という珍プレーに続き、第3Qにはパントのスナップがブロックに入った選手に当たる、試合巧者らしからぬミスも生まれた。

 「鎌田のデキ?マイナス20点くらい」。激辛評価の指揮官は、甲子園ボウルのQB起用についても明言した。「今日の鎌田の内容なら、(星野が)中心になる可能性は高いでしょうね」。立命大戦(11月28日)に先発し、流れを作った1年生QBは「温存」された事実が現状の力関係を表している。33回目の学生日本一へひた走るチームから、エースだけ取り残されるわけにいかない。

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2022年12月4日のニュース