京産大が関西大学ラグビーリーグ24季ぶりの連覇達成 “ブラボー!”7戦全勝で初の日本一へ、いざ!

[ 2022年12月4日 06:00 ]

ムロオ関西大学ラグビー・最終節   京産大39-18近大 ( 2022年12月3日    花園1 )

<近大・京産大>全勝で2連覇を達成し、記念Tシャツを着て喜ぶ京産大フィフティーン(撮影・北條 貴史)
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 京産大が近大を39―18で下し、7戦全勝で勝ち点33とし、2年連続6度目の優勝を決めた。昨季に続く全勝Vで、実に24季ぶりのリーグ連覇を成し遂げた。初の大学日本一へ向け、大学選手権は25日の準々決勝から登場する。

 「ブラボー!」のかけ声とともに、京産大の選手たちが記念写真に納まる。2季連続となる全勝優勝、そして同校にとって24季ぶりとなるリーグ連覇だ。今、最もアツい言葉で歓喜を表現すると、主将のフランカー福西は感慨深い表情を浮かべた。
 「(主将として)責任があったので、昨年よりも喜びは大きい。前半は思うようにできなかったけど、後半に京産のラグビーをできた」
 第1試合で2位の天理大が敗れたことで、試合前に優勝が決まった。モチベーションを保つ上で難しい状況下だった前半は近大の圧力に苦戦したものの、ハーフタイムに修正。後半開始直後にロックのラウシーがトライを奪うと、WTBポルテレのトライなどでリードを広げた。
 結果的に点差は開いたが、簡単な試合ではなかった。負傷で離脱しているロックのフナキに加え、FB北山が体調不良で欠場。さらにプロップ渡辺も試合直前に欠場が決まった。ただ、日本一とも形容される厳しい練習を乗り越えてきたのは誰もが同じだ。前節から先発するロック堤田が2トライ。今季を最後に第一線での競技を終える4年生は「自分でいいのかという不安な気持ちもあったけど、周りが“おまえなら大丈夫”と言ってくれた」と仲間に感謝した。
 昨季は準決勝で敗退した大学選手権は25日の準々決勝から登場。流通経大と慶大の勝者と激突する。「優勝を目指して一戦一戦、頑張りたい」と元日本代表の広瀬佳司監督。関西制覇も通過点にすぎない。悲願の大学日本一へ、歩みを続ける。 (西海 康平)

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2022年12月4日のニュース