パラスキー川除大輝が公開練習 北京でリレーのリベンジ誓う「自分が順位を上げる」

[ 2021年12月27日 18:51 ]

公開練習で調整した川除大輝
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 北京冬季パラリンピックに出場するノルディックスキー距離の日本代表が27日、北海道旭川市内で練習を公開した。2大会連続の大舞台に挑戦する20歳の川除大輝(日立ソリューションズJSC)は、午前10時から約2時間の滑走で調整。練習後の囲み取材では前回大会のリベンジを誓い「メダルに近づける順位で、満足できる滑りをしたい」と目標を語った。

 18年平昌大会の悔しさを胸に、練習に打ち込む川除。この日は20キロほどの滑走で汗を流し、2度目の大舞台へ準備を進めており「長い時間走ることが増えた」と持久力向上に時間を割いている。

 前回大会はあと一歩で目標に届かなかった。日本選手団最年少の17歳で臨んだ平昌。目標は8位入賞だったが、出場した男子20キロフリー立位は9位。さらに、距離混合10キロリレーでは最終第4滑走として3位以内でバトンを受けるも、力尽きて4位に順位を落としてしまい表彰台を逃した。「自分が3位から4位に落とした」。今でも悔しさは覚えている。

 川除が尊敬する冬季パラのレジェンド、新田佳浩(41=日立ソリューションズ)もリレーへの思いは同じだ。新田にとって、7大会連続出場となる北京は集大成と位置付ける舞台。川除はレジェンドと共に挑むリレーに「北京では自分が順位を上げるくらいで頑張りたい」と決意を語り、前回は第1滑走だった新田も「リレーでメダルに絡めるようにやっていく」と闘志を燃やした。

 ◇川除 大輝(かわよけ・たいき)2001年(平13)2月21日生まれ、富山県出身の20歳。富山・雄山高―日大。生まれつき両手足の指の一部がない。小3の時にパラノルディックスキーを始めた。18年平昌パラリンピック男子20キロフリー立位9位。日立ソリューションズJSC所属。

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2021年12月27日のニュース