女子は仙台育英 2年ぶり5度目V 前評判通りの圧勝 釜石監督「1区で8割方」勝利を確信

[ 2021年12月27日 05:30 ]

全国高校駅伝 ( 2021年12月26日    たけびしスタジアム京都発着 )

人さし指を突き上げゴールする仙台育英のアンカー・須郷(撮影・井垣 忠夫)
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 女子は前評判通りに仙台育英が逃げ切り圧勝。釜石慶太監督は2年ぶり5度目の栄冠を「1区で8割方」確信したという。1区の米沢奈々香主将(3年)が強気に攻めた。競技場を先頭で飛び出し、最初の1キロ通過は3分2秒。05年に新谷仁美(岡山・興譲館)が区間記録18分52秒をマークした際のものを上回るハイペースだ。本人は「余裕を持って入れた」と涼しい顔。西大路通りを北上中に正面から吹く北風にひるまず、ひとり旅で後続に30秒の大差をつけた。2区の杉森心音(2年)、3区の山中菜摘(3年)も区間賞の快走で2番手に1分15秒差をつけ、残り2区間を1年生2人がまとめた。

 山中は今年3月のレース中に転倒し左脛骨(けいこつ)を骨折。10月までリハビリに明け暮れた。「また走れるようになるかな」。精神的に落ち込んだ時期を米沢らの励ましで乗り越えると、復帰へ向けて真剣に取り組む姿でチームに結束をもたらした。釜石監督は「山中は都大路にかける思いが強く、いちばん努力してきた。神様がほほえんでくれると思っていた」。指揮官の予感が現実となった。(原口 公博)

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