池江璃花子 年内最終レースで専門外50メートル背泳ぎV 来年世界選手権へ「気持ち入れ替えて」

[ 2021年11月21日 05:30 ]

50メートル背泳ぎ決勝で1位となり笑顔の池江(撮影・沢田 明徳)
Photo By スポニチ

 東京五輪日本代表の池江璃花子(21=ルネサンス)が女子50メートル背泳ぎを29秒37で制した。4月の日本選手権で4冠を達成して、白血病からの完全復活を印象づけた21年の最終レース。専門外の種目で頂点に立ち、激動の一年を締めくくった。16、17歳の部の男子100メートルバタフライは競泳と野球の二刀流に挑む光永翔音(16=日大豊山)が56秒64で優勝した。

 前日の女子400メートル自由形は5位。2日連続で専門外の種目に出場した池江がスプリンターの本領を発揮した。伸びのある泳ぎで優勝。年内最終レースで有終の美を飾った。東京五輪代表選考会を兼ねた4月の日本選手権で4冠。白血病からの完全復活を印象づけたが、リレー3種目に出場した五輪は不完全燃焼に終わった。

 激動の一年を振り返り「中途半端に夏が終わり悔しい部分もある。日本選手権後は気の緩みもあった。五輪があるかないか分からない中、どう頑張っていいのか、という気持ちがあったのもひとつの原因」と葛藤があったことを明かした。現在は「練習を頑張るしかない。気持ちを入れ替えて臨んでいる」と来年5月の世界選手権福岡大会に向けて心の整理はついている。

続きを表示

2021年11月21日のニュース