フランスが12年ぶりにオールブラックス撃破 23年W杯開幕カード“前哨戦”を制す

[ 2021年11月21日 07:37 ]

ラグビー・オータムネーションズシリーズ   フランス40―25ニュージーランド ( 2021年11月20日    フランス・サンドニ )

ニュージーランドを撃破し喜ぶフランス代表の選手たち(AP)
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 23年W杯フランス大会開幕戦と同じスタッド・ド・フランスで行われた“前哨戦”は、世界ランキング6位のフランスが同2位のニュージーランドを40―25で撃破した。フランスはオールブラックスに14連敗中だったが、09年6月以来、12年ぶりに勝利。ニュージーランドはまさかのテストマッチ2連敗で、21年シーズンを終えた。

 先に主導権を握ったのはホームのフランス。前半3分、フッカーのモーバカがラインアウトモールを押し切って先制トライ。2PGで1点差に迫られた直後の同12分には、連続攻撃で徐々にインゴールに迫ると、最後は若き司令塔SOヌタマックがラインブレークしてチーム2トライ目。8万人近い地元ファンに背中を押され、その後も1トライ1ゴール1PGで加点し、前半を24―6で折り返した。

 後半はR・イオアネ、A・サベアのトライで追い上げを許したフランスだが、要所でFBジャミネが正確なショットを決めて逆転は許さず。5点差の後半28分には、クレルモンで日本代表の松島幸太朗と同僚のWTBペノーがインターセプトからトライを奪ってガッツポーズ。セーフティーリードを保ったまま残り10分に入ると、終了間際にはジャミネがこの試合4本目のPGを決めてフルタイム。スタンドではトリコロールの旗が揺れた。

 2年後のW杯では07年大会以来の2度目のホスト国となるフランスは、悲願の優勝を目指して数年前からチームの若返りに着手。19年W杯日本大会は8強止まりだったが、22歳のヌタマックや25歳のSHデュポン主将を積極起用して育成し、W杯後に代表デビューした22歳のジャミネやプロップのグロらも主力に育ちこの試合で活躍。来夏には来日して日本代表との対戦が計画されるレ・ブルーが、W杯でも優勝の本命に躍り出ようとしている。

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