パラ開会式出演の13歳和合さんをIPC広報部長が絶賛「新しいスター」「涙、涙でした」

[ 2021年8月25日 12:12 ]

東京パラリンピックの開会式で演じる和合由依さん(右から3人目)=24日夜、国立競技場
Photo By 共同

 国際パラリンピック委員会(IPC)と東京五輪・パラリンピック組織委員会は25日、東京・有明のメーンプレスセンターで定例ブリーフィングを開いた。IPCのクレイグ・スペンス広報部長は、前日24日の開会式で車いすのヒロインを演じた13歳の和合由依さんを「日本に新しいスターが生まれた」と絶賛。片翼の飛行機に分した和合さんが周囲に励まされ、勇気を得て自分で飛び立つという演出を「お恥ずかしながら涙、涙でした」と感激気味に振り返った。キャストを含めてさまざまな障害者が開会式の演出に関わっており、「障害者が人々を勇気づけるロールモデルを見ることができた。パラアスリートが世界12億人の障害を持つ人々に力を与える存在になれると確信している」と高く評価した。

 一方、組織委はこの日、パラ関連で新たに16人が新型コロナウイルス検査で陽性になったと発表した。内訳は国内在住者が9人(業務委託スタッフ8人、メディア1人)、海外から来日した選手2人、大会関係者5人。選手2人と大会関係者3人が東京・晴海の選手村滞在だったが、高谷正哲スポークスパーソン(SP)は「プロトコルに沿った対応で自動的に隔離されている」と説明。陽性者は競技も所属もバラバラで、「クラスターと言えるかどうかは専門家のインサイトを踏まえて、今後の状況をしっかり注視したい」と話した。

 また、児童・生徒に観戦機会を与える「学校連携プログラム」もこの日スタートしたが、24日に東京都の江東区と江戸川区が中止を発表。高谷SPは「断腸の思いで決断されたと思う。組織委としてもしっかり受け止めて万全な態勢で受け入れるし、学校や自治体も安全対策に万全を喫して参加いただきたい」と話した。開幕前に組織委の武藤敏郎事務総長は学校連携プログラムへの参加が「10万人台」と話していたが、高谷SPは「アップデートした数字を伝える段階にないが、少し減るかなと思っている」と語った。

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2021年8月25日のニュース