開発原点は羽生結弦の「何個でも食べられる」 味の素冷凍食品が餃子2品種を新発売

[ 2021年8月25日 17:27 ]

味の素冷凍食品が新発売した「For ATHLETE」エナジーギョーザ(左)とコンディショニングギョーザ
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 味の素冷凍食品は25日、東京五輪期間中に日本選手団に提供して大好評だった新ブランド「For ATHLETE」の「エナジーギョーザ」と「コンディショニングギョーザ」の2品種を公式オンラインストアで発売した。同商品は味の素グループが行っているトップアスリート強化支援事業「ビクトリープロジェクト」に参画する多くの選手の要望を元に開発。調理は油・水なしでできるなど、様々な工夫がこらされている。

 「エナジー」の餡は豚肉や鶏肉、味にパンチを効かせるための豆板醤などで、皮には「五輪が1年延期になったことで実現できた」(開発関係者)という米粉を使用し、より炭水化物が豊富に含まれているという。皮の厚さは0・95ミリと通常の餃子よりも厚めで、小ぶりながら食べ応えのある仕上がりになっている。

 一方の「コンディショニング」の餡にはニラ、にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、キャベツと多くの野菜が使用されており、厚さ0・65ミリの皮から透ける餡は健康的な緑色。ビクトリープロジェクトで味の素のサポートを受けるバドミントン女子の奥原希望(太陽ホールディングス)も「サラダを食べているみたい」と感想を漏らすなど、ビタミン類(A、C、E)が手軽に摂取できるのが売りだ。

 開発に当たってはフィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)や、東京五輪で史上初の兄妹同日金メダルを獲得した柔道の阿部一二三(パーク24)、詩(日体大)、卓球男女混合ダブルス金メダルの伊藤美誠(スターツ)らアスリートの声を集約。阿部詩が「対人競技なので、においは気になる」と要望したことから、2商品はにんにく不使用となっている。

 開発に携わったビクトリープロジェクトの栗原秀文シニアディレクターは「羽生君が“餃子は好き。何個でも食べられる”と。“じゃあ結弦君が食べられるような、コンディションが整うような餃子を作る。期待しておけ”と口走ってしまい、やらざるを得なかった」と笑いを交えて開発の原点を披露。東京五輪でも選手村に隣接した日本選手団専用施設「G―Road Station」で提供され、史上最多の金メダル27個を獲得した選手団の胃袋を支えた。

 2商品は公式オンラインストアでの限定販売で、「エナジー」が1200円、「コンディショニング」が1500円(いずれも30個入りの税込み価格。送料別)となっている。

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