選手会主催大会5月開催!国内男子ツアー減少の中で動いた、勇太副会長「自分たちで職場つくる」

[ 2020年12月26日 05:30 ]

会見したジャパンゴルフツアー選手会の池田副会長(左)と時松会長(JGTO提供)
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 日本ゴルフツアー機構(JGTO)は25日、来年の男子ツアー日程として24大会を発表した。中でも初の試みとして選手会自らが主催する「プレーヤーズチャンピオンシップ・リシャール・ミル」(5月6~9日)が新たに創設された。スポンサーが代わっても大会を継続できる仕組みの確立を目指すもので、人気低迷に歯止めをかけるべく男子プロが立ち上がった。

 新型コロナウイルスの影響で25戦中、6戦の開催にとどまった今年と統合される21年シーズン。新たな試みとして注目されるのが5月に新設された「プレーヤーズチャンピオンシップ・リシャール・ミル」(会場未定)。日本ツアーの選手会自ら主催する4日間大会として実施される。

 3月から11月まで空き週がないほど人気を集める女子と比べ、近年の男子ツアーは減少傾向にある。厳しい環境のもと、206人を抱える選手会は昨年5月、JGTOと連携し「選手とともに新しいトーナメントづくり」の構想がスタート。社会、地域貢献やゴルフの普及などを目指す理念に宮里優作、成田美寿々らをサポートする高級時計ブランドのリシャール・ミル社が賛同。特別協賛という形で支援する。会見した池田勇太選手会副会長は「自分たちの職場を自分たちでつくるという考えが、選手たちの間で出始めました。我々は何ができるのかとなって、だったら自分たちで立ち上がろう、ということになった」と説明する。

 開催地は現在ツアーの試合が行われていない地域などが候補になり、中継も生放送や長時間放送にこだわる。「これからのトーナメントのモデルケースを目指したい」と池田副会長。人気低迷に歯止めをかけるべく「選手会がつくる選手のためのトーナメント」が産声を上げた。 

 《7月22~25日「ハンダ」も開催決定》新規大会はほかに「ISPSハンダ ガツーンと飛ばせ!」(7月22~25日)も決定した。日本オープンは日米共催のZOZOチャンピオンシップの日程決定を受け開催日が定まる予定。また、例年開幕戦となっていたシンガポール・オープンと秋に行われているANAオープンは開催を前提に調整中で、合計26試合となる可能性が高い。

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