チーム桃田で母校凱旋、次代担う後輩に伝えた“王者の意味”

[ 2020年12月24日 05:30 ]

バドミントン 全日本総合選手権第2日 男子シングルス1回戦   桃田(NTT東日本)2―0森口(埼玉栄高) ( 2020年12月23日    東京・町田市立総合体育館 )

11カ月ぶりの公式戦となる全日本総合バドミントン選手権、男子シングルス1回戦でプレーする桃田賢斗
Photo By 代表撮影

 【記者フリートーク】第二の故郷・福島県で行った7月の個人合宿では、こんな一幕があった。母校ふたば未来学園中高の体育館で汗を流す桃田の近くには日本代表の中西コーチ、専属の森本トレーナー、契約するヨネックス社やマネジメント会社のスタッフら計6人がいた。“チーム桃田”を間近で見た中高生たちは圧倒された。

 「なぜこんなに人を連れてきたのか?」。同高の恩師・本多裕樹総監督(36)が問うと、桃田は言った。「世界王者になると1人のために周囲がこれだけサポートしてくれる。それを見せたかった」。次世代を担う後輩たちに、支えられる意味を背中で教えていた。

 「バドミントン界に新しい道をつくろうとしていると感じました」と本多総監督。世界最強選手としての自覚と責任も、復活への力となった。(バドミントン担当・大和 弘明)

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2020年12月24日のニュース