荒磯親方、親交深い関学大・鳥内監督の指導法は手本「感動させられた」

[ 2020年1月4日 05:30 ]

アメリカンフットボール・日本選手権「第73回ライスボウル」   関学大14―38富士通 ( 2020年1月3日    東京ドーム )

東京ドームを訪れた荒磯親方 (撮影・西川祐介)
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 大相撲の荒磯親方(元横綱・稀勢の里)はライスボウルのテレビ中継のゲストとして、親交のある関学大・鳥内監督のラストマッチを目の当たりにした。点差が離れていても懸命にTDを狙いにいく姿勢に「お疲れさまとしか言いようがないが、これで終わりという感じがしない。また社会人を倒すための勝負が始まるんだなという終わり方。感動させられた」と語った。

 大のアメフト好きで知られる荒磯親方が鳥内監督と初対面したのは大関時代の13年。「監督の闘い方、生き方にすごく興味があった」。知人に紹介され、以降は春場所で大阪を訪れた際に食事を共にするようになった。「とても明るく、ふざけた話ばかりしている大阪のおじさん」という存在だが、横綱昇進後に休場が続いたときにはDVDを渡された。そこには関学大のハードな練習が収められており、「技術だけでなく根性も必要なのだなと思うようになった。自分を鼓舞できたところがあった」という。苦しい時期に助けられ「監督には感謝しています」と振り返った。

 親方となった現在も、鳥内監督は手本となる。「力士を指導していく上で、寄り添ったり、まとめ上げたり、コミュニケーションを取らなければならない。私は長くプレーヤーとして生きてきて、そういうことはあまりできない方だと思う。ぜひ監督から話を聞いてみたい」。“ただの大阪のおじさん”に戻っても、荒磯親方は放ってはおかない。

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2020年1月4日のニュース