桐蔭学園、雪辱4強入り!控え選手が気持ち引き締め「大阪」撃破!悲願の単独Vへあと2

[ 2020年1月4日 05:30 ]

第99回全国高校ラグビー第5日・準々決勝   桐蔭学園31―12大阪桐蔭 ( 2020年1月3日    東大阪市・花園ラグビー場 )

大阪桐蔭を破って4強を決め、歓喜の桐蔭学園フィフティーン(撮影・大森 寛明)
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 準々決勝4試合が行われ、前回準優勝の桐蔭学園(神奈川)が同優勝の大阪桐蔭(大阪第1)に31―12でリベンジを果たし、5大会連続で4強入りした。5日の準決勝は常翔学園―御所実、桐蔭学園―東福岡の顔合わせとなった。

 痛快なリベンジだ。前々回は準決勝で7―12、前回は決勝で24―26と、煮え湯を飲まされ続けた“桐蔭対決”に快勝。桐蔭学園の藤原秀之監督は「ここが一つの目標だった」と顔をほころばせた。

 因縁の相手ながら5月の試合では35―31で勝っている。部員に大阪桐蔭へのリスペクトが薄れている、と感じた藤原監督は2年生のリザーブ、粟飯原(あいはら)と榎本に相手校を紹介する“プレゼン”を命じた。「監督の授業でも同じような発表機会がある」という粟飯原はスマートフォンを駆使し、約1時間半で3分間のスライドショーを制作。パワーポイントで大阪桐蔭の校訓から部活まで、部員たちに説明した。

 「ユーモアを大切にした」と、「桐蔭学園と大阪桐蔭は全く関係ありません」「実は吹奏楽部も日本一」など興味を引く話題でスタート。県浦和との3回戦前に藤原監督が行ったプレゼンは文字だけだったが、見やすいように写真も入れた。相手を知って“雪辱モード”になったメンバーはラックでターンオーバーを連発し、自陣ゴール前の速攻から約90メートルのカウンターでトライを挙げるなど、後半11分で31―0と王者を圧倒。SO伊藤主将は「プレゼンが凄く良かった」と感謝し、出場機会がなかった粟飯原も「貢献できたのならうれしい」と話した。

 大阪桐蔭の壁を乗り越え、悲願の単独優勝まであと2勝。準決勝では9年前に優勝を分け合った東福岡と対戦する。3月の全国選抜大会では67―21と大勝したが、指揮官は「展開力があるし、FWも強い。簡単には勝てない」。控えメンバーのサポートも含めた全員勝負で立ち向かう。 

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