錦織、3年ぶり決勝ならず フルセット敗退も復活の兆し見えた

[ 2019年4月28日 05:30 ]

男子テニス バルセロナ・オープン    準決勝 ( 2019年4月27日    スペイン・バルセロナ )

シングルス準決勝でポイントを奪われ、しゃがみ込む錦織圭(共同)
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 シングルス準決勝で、今大会2度の優勝を誇る第4シードの錦織圭(29=日清食品)は第7シードのダニル・メドベージェフ(23=ロシア)に4―6、6―3、5―7で敗退。準優勝した16年大会以来3年ぶりの決勝進出を逃した。次戦はマドリード・オープン(5月5~12日)に出場予定だ。

 激しい打ち合いに屈した。第3セット、5―6で迎えた第12ゲーム。錦織はジュースからブレークポイントを握られると、最後はフォアハンドがネットに掛かった。「ブレークがそんなにできない相手。サービスゲームなどをしっかりやっていきたい」とコートに向かったが、土壇場でブレークを許し、4強で姿を消した。

 第1セットは2―2で迎えたサービスゲームで先にブレークを許して落とした。「しぶとい選手。リーチも長い」と1メートル98の長身から打ち込まれる強打を警戒していたが、フォア、バックのショットに苦戦。第2セットを奪い返したがサービスエース8本を許すなど最後までパワーに押された。

 過去2度の優勝を誇る相性のいいクレーコートの舞台。2時間半近い熱戦で屈したが直近2大会で初戦敗退するなど早期敗退が続いていた中、復調の兆しは見えた。同じ赤土の4大大会の全仏オープンに向け上昇気流に乗る契機にしたい。

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2019年4月28日のニュース