ナゲッツが最終戦を制して1回戦突破 10年ぶりのシリーズ制覇 第7戦勝利は41年ぶり

[ 2019年4月28日 14:16 ]

トリプルダブルを達成して勝利に貢献したナゲッツのヨキッチ(AP)
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 NBAのプレーオフ1回戦でただひとつ決着していなかったナゲッツ対スパーズの最終第7戦が27日にデンバーで行われ、西地区2位で地元のナゲッツが90―86(前半47―34)で7位のスパーズを退けて4勝3敗。2009年の西地区準決勝(対マーベリクス)以来、10年ぶりにプレーオフでのシリーズ勝利を挙げ、3位のトレイルブレイザーズと対戦することになった。

 ナゲッツはセンターのニコラ・ヨキッチ(24)が21得点、15リバウンド、10アシストで第1戦に続いてこのシリーズ2度目のトリプルダブルを達成。第3Q途中で最大17点をリードしながら、第4Qの残り52秒に2点差まで詰め寄られたが、この日23得点のジャマール・マーリー(22)が残り37秒、ランニング・ステップからのジャンプシュートをねじ込んで勝負を決めた。

 ナゲッツがプレーオフの最終第7戦に勝ったのは1978年5月3日(対バックス=西地区準決勝、116―110)以来、実に41年ぶり。試合は両軍ともにハードなディフェンスを展開したためにシュートの精度は悪く、スパーズの前半でのフィールドゴール(FG)成功率はここ15年でリーグ・ワーストとなる22・2%まで落ち込んでいた。両軍併せた3点シュートの成功率もリーグ・ワーストの9・1%。しかしナゲッツはチーム・リバウンド(53―45)、ペイント内得点(56―44)、ブロックショット数(8―5)などでスパーズを上回り、一度もリードを許すことなく逃げ切った。

 スパーズはベンチから出たルディー・ゲイ(32)が21得点、デマー・デローザン(29)とブリン・フォーブス(25)がそれぞれ19得点、ラマーカス・オルドリッジ(33)が16得点と11リバウンドを稼いだが惜敗。22季連続のポストシーズン進出ながら、2季連続の1回戦敗退となった。

 ナゲッツは29日に西地区準決勝の初戦を迎えるが、1回戦で7試合を戦ったために中1日でのティップオフ。一方、サンダーを4勝1敗で退けたトレイルブレイザーズは中5日と休養は十分で、敵地での試合ながらスタミナ的にはアドバンテージを握っている。

 なおこの日で東西両地区の4強が確定。すでに東地区では準決勝シリーズが始まっているが、対戦カードは下記のようになっている。

 <地区準決勝シリーズのカード>

 ▼東地区=(1)バックス―(4)セルティクス、(2)ラプターズ―(3)76ers(ラプターズの1勝)
 ▼西地区=(1)ウォリアーズ―(4)ロケッツ、(2)ナゲッツ―(3)トレイルブレイザーズ

 *数字は地区のシード順

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2019年4月28日のニュース