ジョセフJ、逆転辛勝 格下ロシアに苦戦もリーチ主将決勝トライ 

[ 2018年11月25日 05:30 ]

ラグビー・リポビタンDツアー2018最終戦   日本代表32―27ロシア代表 ( 2018年11月24日    英・グロスター )

後半、トライを決めるリーチ(撮影・吉田 剛)
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 世界ランキング11位の日本は19年W杯開幕まで300日となったこの日、開幕戦で対戦する同19位のロシアに32―27で勝利した。今秋はニュージーランド、イングランドと強豪相手に完敗が続いたが、今年最後のテストマッチで大苦戦しながらも逆転勝利。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)率いる日本代表が、いよいよ集大成のW杯イヤーへ突入する。

 1週間前、世界4位のイングランド相手に前半を15―10とリードした日本が、同19位と格下のロシアに10―22で折り返した。大苦戦。相手の強みであるフィジカルを生かしたダイレクトプレーにほんろうされ、密集戦はことごとく制圧された。

 自ら2トライを奪ったリーチ主将は「(ロシアの強みは)予想通り。タフな試合だった。フィジカルを生かしてプレーしてきたが、耐えて勝った。(前半の)ペナルティーの種類はそれぞれ違ったが、修正はできた」と話した。攻守で体の強さを生かしてくる相手に、密集戦で劣勢を強いられ、18分までに3PGを決められリードされた。さらに21分にはFBトゥポウのパスをインターセプトされてトライを許す。0―16とリードを広げられ、暗雲が立ちこめた。

 ただ、後半は日本の修正力が上回り、開始3分でWTB福岡が反撃のトライ。15分にはNo・8ツイがピックアンドゴーの個人技で55メートルを走り抜けて逆転した。再び同点となって迎えた31分、途中出場のSO田村のゴロキックをリーチが確保して勝ち越しトライ。後半の修正力でロシアを上回った。

 9月になってようやく正式決定した今回の一戦。戦力や戦術など、手の内は少しでも隠しておきたい。だからこそSO松田は「強いというイメージを与えないといけない」と精神的ダメージを与えるべく試合に臨んだが、警戒レベルを上げることを余儀なくされた。

 ジョセフHCも「ロシアは非常にいいプレーをした。フィジカルでもいろんな面を学べた。前半は反則が多かったが、挽回して勝てたことは良かった」と収穫を強調する。秋全敗の危機を乗り越えたチーム力をさらに上げ、300日後の大一番に臨む。

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2018年11月25日のニュース