大野、先輩・海老沼撃破でV!モンゴル相撲にも挑戦 五輪王者が進化

[ 2018年11月25日 05:30 ]

柔道グランドスラム大阪大会第2日 ( 2018年11月24日    丸善インテックアリーナ大阪 )

男子73キロ級決勝 海老沼(左)を破り優勝した大野
Photo By 共同

 男女計5階級が行われ、男子73キロ級はリオ五輪覇者の大野将平(26=旭化成)が決勝で66キロ級五輪2大会連続銅メダルの海老沼匡(28=パーク24)に優勢勝ちし、優勝した。女子70キロ級は9月の世界選手権で2連覇を達成した新井千鶴(25=三井住友海上)が制し全日本柔道連盟の基準を満たして、東京・日本武道館で行われる来年の世界選手権代表に決まった。

 男子73キロ級決勝の残り15秒。大野は柔道私塾・講道学舎の先輩、海老沼が内股に入る動きに合わせ、瞬時に体をめくり返した。隅落としで技ありを奪い、勝負あり。「ただただ集中し、執念をもって我慢して戦った」。激戦階級でも五輪王者の勝負強さは際立った。

 「73キロ級は大野将平の階級だと見せつけようと、自分に重圧をかけていた」。五輪後の休養を経て、今年に入って本格復帰した。10月にはモンゴルに渡り、代表チームで練習。モンゴル相撲にも挑戦した。「新しい刺激が必要」と貪欲に日々を送る。練習拠点とする母校・天理大の穴井監督は「あいつの思い通りにきている」と東京五輪での2連覇への道筋を視界に捉える。「結果よりも自分の柔道をいかに成熟させるか」と大野。独自の世界観で先を見据え、ギアを上げていく。

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2018年11月25日のニュース