関東学連 アメフット悪質反則問題で29日、日大の内田前監督らの処分決定

[ 2018年5月28日 20:51 ]

 日本大アメリカンフットボール部の選手が関西学院大の選手を悪質な反則で負傷させた問題で、関東学生連盟が29日に臨時理事会を開いて日大の内田正人前監督らの処分を決めることが28日、関係者の話で分かった。この問題を調査していた関東学連の規律委員会は、内田前監督と井上奨前コーチに対して厳しい処分を科すように諮る方向。理事会後に関東学連の柿沢優二理事長らが東京都内で記者会見する。

 規律委は、反則をした宮川泰介選手や内田前監督ら指導陣に聞き取り調査を実施した。宮川選手は指導陣の指示に従って危険なタックルをしたと話したが、内田、井上両氏は反則指示を否定した。関係者によると規律委は「反則は監督とコーチの指示」と認定する方針を固めている。

 関東学連の理事会は日本協会の国吉誠会長や清水裕司専務理事ら学連所属の各大学関係者で構成される。罰則規定には重い処分から(1)除名(2)資格剥奪(3)団体活動の一時的または無期限停止(4)公式試合の出場停止―などがある。内田、井上両氏は一連の騒動を受けて既に日大アメフット部の役職を辞任している。

 この問題では、指導陣から選手への反則指示の有無が焦点になっている。スポーツ庁は日大に対し第三者委員会設置と事実解明を要望。負傷した関学大の選手側は大阪府警に被害届を提出し、移送先の警視庁が傷害容疑を視野に捜査する。

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2018年5月28日のニュース