岡山 みなみとのPO制しツアー初V!21歳有望株が悲願達成

[ 2018年5月28日 05:30 ]

女子ゴルフツアー リゾートトラスト・レディース最終日 ( 2018年5月27日    兵庫県 関西GC=6569ヤード、パー72 )

リゾートトラスト・レディース最終日 プレーオフ1ホール目に勝を破り初優勝の岡山は歓喜のガッツポーズ(撮影・井垣 忠夫)
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 初日から首位の岡山絵里(21=ニトリ)が68で回り、通算13アンダーで並んだ勝みなみ(19=明治安田生命)とのプレーオフを1ホール目で制し、ツアー初優勝を果たした。“聞き魔”になって、同僚プロに助言を求め、課題のパットを克服。ジュニア時代に11個のタイトルを獲った有望株が「勝負の3年目」に勝ち名乗りを上げた。

 名前を覚えてもらうには勝利が一番だ。“黄金世代”の勝とのプレーオフ。岡山は1ホール目でバンカーからの第2打を7Iでグリーンに乗せた。相手はフェアウエーからグリーンを外して、寄せられずボギー。2パットで初優勝を手にした。

 「ツアー3年目。今年は優勝しないといけないと、自分に言い聞かせていた。今年を逃したらズルズルいくと危機感を持っていた」。ボーイッシュな髪形の21歳は今季にかける思いを明かした。アマ時代から注目され、プロ転向後も昨季9試合で10位以内に入ったようにトップ10の常連。しかし、優勝には届かなかった。課題はパット。弱点克服へ内気な殻を破った。昨季女王の鈴木愛ら、技術に優れた選手に手当たり次第助言を求めた。最終日は1番で2メートル、4番で5メートルの下りの難しいパットを沈めてスコアを着実に伸ばした。

 日本ではなじみが薄いスイスの「KJUS」と昨季からウエア契約をする。漫画「スラムダンク」に出てくるあいさつと同じ「チュース」と読む。岡山にとって、まさにあいさつ代わりのプロ1勝となった。

 ◆岡山 絵里(おかやま・えり)1996年(平8)6月4日生まれ、大阪府四條畷市出身の21歳。8歳からゴルフを始め、大商大高卒業後15年にプロテスト合格。ジュニア時代は勝みなみとともに14年の世界アマチュア選手権に出場した。16年からツアーに出場し、2年連続で賞金シードを獲得中。趣味は映画観賞で、ユーチューブでの動画観賞も息抜き。小4まで習った水泳は今でも趣味で、休みの日に市民プールへ行くことも多い。1メートル61、64キロ。

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