兼岩VでマスターズGCL出場権、エリカ似ツヨカワ美女が逆転

[ 2018年5月28日 05:30 ]

スポニチ共催第6回マイナビシニア&レディースカップ最終日 ( 2018年5月27日    千葉県藤ケ谷CC=男子6884ヤード、女子レギュラー6391ヤード、女子レジェンズ5829ヤード、いずれもパー72 )

マイナビシニア&レディースカップ最終日 女子レギュラーの部で優勝した兼岩は賞金ボードとマスターズGCレディース出場権の目録を掲げて笑顔(撮影・沢田 明徳)
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 最終ラウンドが行われ、兼岩美奈(29=スターツ)が3バーディー、1ボギーの70で回り、通算142の2アンダーで女子レギュラー部門優勝を手にした。兼岩にはNOBUTA GROUP マスターズGCレディース(10月18〜21日、兵庫・マスターズGC)の出場権が与えられる。通算6アンダーの久保勝美(55=高根CC)が総合部門優勝に輝き、株式会社マイナビ中川信行代表取締役社長から優勝杯と賞金200万円が贈られた。

 1メートルのウイニングパットを決めると、兼岩は安どの表情を浮かべた。1打差で勝ち取ったレギュラーツアー出場権。クラブハウスに戻ると周囲から祝福の声を掛けられ、満面の笑みに変わった。

 「最終ホールのパーパットを決めたときは、本当にホッとした。優勝できてうれしい」

 最後まで諦めなかった。前半9ホールを終え、女子部門首位を走る村田理沙とは1打差。「まだ分からない」と気合を入れ直した。13番で7メートルのフックラインを読み切ると、パー3の15番ではバンカーからの第2打を直接カップイン。パー4の17番では第2打を1・5メートルに寄せ、後半で3バーディーを重ねた。

 岐阜出身の29歳。10歳でゴルフを始め、プロを目指したのは愛知大1年生のとき。初めてのゴルフ観戦で上田桃子のプレーを見て「可愛くて強い」と憧れたことがきっかけだった。その年に退学し、自宅から車で15分の法仙坊GCで研修生に。3つのゴルフ場を掛け持ちし、週4日キャディーを務めながら練習を重ねた。プロテスト合格は5度目の挑戦の25歳。テレビのゴルフ番組出演の際に「ゴルフ界の沢尻エリカ」と名付けられた美人プロだが「好きな女優さんでうれしいですけど、似ていますかね…」と恐縮する。

 昨年のツアー予選会では217位に沈み「何かを変えなければ」と、今年から江連忠ゴルフアカデミー愛知校の門を叩いた。試合のない日は自宅から1時間半かけて通い、午前8時から午後7時まで練習漬けの日々。大会前日までティーショットが曲がり「かなり調子が悪かった」が、練習量に自信があるから「大丈夫」と自分を信じることができた。

 今大会を主催するマイナビがスポンサー契約を結ぶ“ホステスプロ”が、その役割を果たした。「今まで良いところを見せられていなかったので良かったです」。念願のレギュラーツアー・マスターズGCに向けて「とにかく予選を通過して、上位争いをしたい」と意気込んだ。

 ◆兼岩 美奈(かねいわ・みな)1989年(平元)2月26日生まれ、岐阜県可児市出身の29歳。帝京大可児高から2014年7月31日にプロテスト合格。今季のQTランク217位。趣味はショッピング。1メートル58、50キロ。

 ▽競技方法 男女プロ各1人、アマ2人の4人1組でラウンド。男子はシニア、女子はレジェンズ(シニア)、レギュラーが参加。プロは2日間36ホールストロークプレーの個人戦。異なる3つのティーマークを使用するが、成績、賞金は共通。1位が複数の場合は最終日18番ホールからのカウントバック方式で優勝者を決める。

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