73キロ級・橋本 初戦負けも来年の挑戦を示唆 柔道全日本選手権

[ 2018年4月29日 13:30 ]

全日本柔道選手権2回戦で垣田に敗れ、悔しさをにじませる橋本
Photo By スポニチ

 柔道日本一を決める全日本選手権が29日、東京・日本武道館で行われ、昨年の世界選手権男子73キロ級王者の橋本壮市(26=パーク24)は、初戦となった2回戦で垣田恭兵(旭化成)に反則負け(指導3)で敗れた。

 橋本は前年の世界選手権覇者に与えられる権利を行使し、推薦選手として初出場。2階級重い90キロ級の垣田に対し、試合序盤は先に技を仕掛ける積極的な柔道を見せた。試合後半に入ると疲れが見えだし、徐々に守勢に回った。3分56秒、延長2分6秒と指導を受けると、同3分7秒、3つめの指導が飛んで反則負け。体重無差別で行われる全日本選手権では異例といえる中量級選手の挑戦が終わった。

 試合後の橋本は息を切らせながら「技を掛けようと思っても相手が重かった。後半は相手のプレッシャーに負けてしまった」と振り返った。自分よりも20キロ以上も重い相手に、普段の73キロ級の試合では見せない巴投げなどを積極的に繰り出したが、相手を倒すまでには至らなかった。

 今後は再び73キロ級に戻り、5月下旬のグランプリ・フフホト(中国)を経て2連覇の懸かる9月の世界選手権(バクー)を目指すが、夢への挑戦も諦めるつもりはない。「来年も1つ1つ勝ってたどり着ければ」と、来年の全日本選手権出場にも意欲を示した。

続きを表示

2018年4月29日のニュース