【玉ノ井親方 視点】鶴竜 決まり手引き技も3日間で一番の内容

[ 2018年3月14日 08:30 ]

大相撲春場所3日目 ( 2018年3月13日    エディオンアリーナ大阪 )

大相撲春場所3日目 玉鷲(左)をはたき込みで破った鶴竜
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 鶴竜はこの3日間で一番良い相撲だった。決まり手は引き技でも、立ち合いでしっかり当たっていたから効果があった。相手の体を浮かせて、向こうが体勢を立て直すように低く来たところをタイミング良くはたいた。

 初日、2日目は押し込まれても簡単に引かずに、我慢して取っていた印象だね。序盤に、玉鷲のように力を付けてきた実力者に勝てたのは大きい。状態としては、少しずつ良くなっていく感じじゃないかな。対戦する相手も簡単には横綱の相撲を取らせないように考えてくるから。それをはね返して勝ち星を積み上げていけば、内容も変わっていく。

 今場所は一人横綱の重圧もあるだろうけど、それは先場所も経験している。終盤失速して優勝を逃し、一番悔しい思いをしたのは横綱本人。当然、同じ失敗を繰り返さないように考えているはずだよ。(元大関・栃東)

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