鶴竜３連勝！一人横綱の意地、玉鷲にリベンジ　冷静はたき込み

大相撲春場所３日目 （ 2018年3月13日    エディオンアリーナ大阪 ）

大相撲春場所３日目　玉鷲（左）をはたき込みで破った鶴竜
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　一人横綱の鶴竜が難敵に完勝して、負けなしの３連勝とした。昨年初場所から３連敗中だった玉鷲を左喉輪で攻め、余裕を持ってはたき込んだ。高安、豪栄道の両大関も白星を挙げ、今場所初めて横綱・大関陣が安泰。全勝は鶴竜、小結・逸ノ城ら７人となった。

　前に攻めることを心掛けた。頭と頭でぶつかった立ち合いで先手を取ると、鶴竜は左右の喉輪で玉鷲の上体を起こした。バランスを崩した相手をはたき込むのは、たやすいことだった。「立ち合いが良かったから。安易にまわしを取りにいかないで、突っ込んでいこうと」。イメージ通りの攻めで、土つかずの３連勝を飾った。

　玉鷲には昨年初場所から３連敗していた。先場所は初日から１０連勝しながら、玉鷲に敗れたことで失速し、優勝を逃した。その相手は初日に豪栄道、２日目に先場所の覇者・栃ノ心を破るなど好調だった。嫌な思いはあったはずだが「その時はその時。今は今」と気持ちをコントロールしてマイナス要素を排除。迷いがなければ簡単に負ける相手ではなかった。

　初場所千秋楽で痛めた右手は万全ではないが「そういう気持ちがあるとダメ」と意識していない。その一方で、順調な滑り出しにも「まだ３日ですから」と緊張感は維持している。心身のバランスを保ちながら、荒れる春場所を締めていく。