美宇8強 燃えるのはコート内だけ「発言には気をつけようと」

[ 2018年1月20日 05:30 ]

卓球全日本選手権第5日 ( 2018年1月19日    東京体育館 )

強烈なフォアを放つ平野
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 女子シングルスで連覇を狙う平野美宇(17=エリートアカデミー)が、苦しんで準々決勝に進出した。6回戦で芝田沙季(20=ミキハウス)とフルゲームの熱戦となったが、最終第7ゲームをジュースの末に制した。昨年は強気発言を連発したが、今年は控えめ。コート外の炎上を回避し、コート内で闘志を燃やす。

 昨年とは違う。速いテンポのプレーで日本一になってから1年。対戦する相手は皆、平野の特長を知っている。対策を練り、全日本女王に向かってくる。芝田との6回戦はフルゲームの大激戦に。「ホントに競って、どちらが勝つか分からなかった」。取って取られて、取り返す。一進一退の攻防は最後まで続いた。

 昨年とは違う。全日本を制した後、アジア選手権では世界ランク1位(当時)の丁寧らを撃破して優勝。世界選手権でも、日本勢48年ぶりの表彰台となる銅メダルを獲得した。ジュースにもつれ込んだ最終第7ゲーム。勝敗を分けたのは、この1年の歩みだ。「相手よりも経験がある。自信を持ってやった」と胸を張った。

 昨年とは違う。意識的に「優勝」と口にし、「嫌われたっていい。好感度なんか気にしてもダメ」と言った17年と比較すると、今年は強気コメントは控えめだ。ネットなどメディアで報じられたことで、自身の言葉に対する批判的な声が耳に届いたから。「昨年は言い過ぎたかなと思って。発言には気をつけようと」。コート外の炎上は必要ない。17歳はコートで闘志を燃やし、連覇を実現する。

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2018年1月20日のニュース